過熱する住宅ローンの裏側
今度、住宅ローンの借り換えをテーマに勉強会をするんですが、
リサーチのためにある地方銀行の支店へ問合せをしました。
担当者にいろいろと話を聞いていくと、
「一般には公開されていない住宅ローンがある」
とのこと。
えっ?
住宅ローンにも裏メニュー的なものってあるの?
と思い、驚きました。
詳しい内容はブログで明かす事ができませんが、
地方銀行にしては思い切った内容だと感じました。
そもそもの話ですが、銀行の本業は
お金を貸し付けて利息で稼ぐことです。
現在は生命保険や投資信託などの金融商品の仲介をする
代理店的な仕事もしていますが、本来の銀行の仕事は
お金を必要としている健全な企業や個人へ貸すことです。
しかし、長引く景気低迷の中、
有望な融資先として民間企業ではなく個人向けの住宅ローンに向かいました。
そして、多くの銀行が他行に負けまいと
住宅ローンの金利競争に突入したことで住宅ローン金利の低下が加速しました。
現在の変動金利はほぼゼロの水準まで下がっています。
そして、金利の勝負だけでは限界があるため、
他で差別化を図るために、別のところで勝負をするようになりました。
(1)団体信用生命保険の保障内容を充実させる
(2)顧客の職業などの属性に応じて住宅ローンの保証料を安くする
そろそろ、個人向けの住宅ローンの融資では
銀行も利益を得にくくなってきているようですから
次の一手として考えられそうなことは
・生命保険のさらなる積極的な販売(保険会社からの手数料狙い)
・投資信託のさらなる積極的な販売(投資信託会社からの手数料狙い)
・後継者のいない中小企業向けにM&Aのコンサルティングなど
でしょうか。
いずれにしても、長期間の返済予定が立つなら
住宅ローンを借りるには絶好の条件が揃っていることに
変わりありませんから賢く利用したいですね。
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