無料セミナーの裏側(2(NPO・業界団体編)──“売り込み目的ではない”中立な場の真実とは?
「無料セミナーの裏側(その1)」の続きとして
こんにちは。
保険を売らないお金の専門家、独立系ファイナンシャルプランナーの下田幸彦です。
前回の記事では、金融機関が主催する無料マネーセミナーの“裏側”について、実体験を交えてお伝えしました。
今回は続編として、
NPO法人や業界団体が主催する無料セミナーや個別相談に“裏”はあるのか?
について、私の視点と実体験をもとにお話しします。
NPOや業界団体がなぜ無料でセミナーをするのか?
無料で開催されると聞くと、
「あとで何か売り込まれるのでは?」
「無料って、どこかで元を取ってるんじゃない?」
と不安に思う方も多いと思います。
でも、結論から言うと、
これらの団体が行う無料セミナーや相談会は、
安心して参加して大丈夫です。
理由を順に説明します。
私自身、日本FP協会の副支部長を6年間務めていました
私は2024年3月まで、日本FP協会青森支部の副支部長として、6年間支部活動に携わってきました。
その経験からお伝えすると、
FP協会が行う無料イベント(講演会・セミナー・個別相談)の目的は、
金融知識の普及とライフプランニングの啓発活動です。
つまり、売り込みや特定商品の紹介は禁止されています。
無料でも中立で安心できる理由
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FP協会のセミナー講師や相談員は、特定の金融商品を勧めてはいけないルールが明確にあります
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会場費や講師料は、協会の会費(会員からの年会費)から支払われています
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当日スタッフや相談員の多くはボランティアです
これらにより、
営利目的で行われる無料セミナーとは一線を画した、信頼できる学びの場がつくられています。
ただし、「中立=万能」ではない
とはいえ、
業界団体主催のセミナーや相談がすべての人に合うかというと、そうとは限りません。
例えば、
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「どんな保険が良いか具体的に教えてほしい」
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「投資信託とETF、どっちがいいのか聞きたい」
というような具体的な商品選びに関する助言は原則できません。
あくまでも“中立的な情報提供”と“判断軸の提供”に留まるため、
実行支援や具体的アドバイスを求める方には物足りなく感じることもあります。
無料なのに、どうやって運営されているの?
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会場費や講師料 → FP協会などの会員の年会費でまかなわれています
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スタッフ → ボランティア(公務員・会社員・独立FPなど様々)
つまり、「無料=なにか裏がある」という構図は当てはまりません。
あくまでも、金融リテラシー向上を目的とした公益的な活動の一環です。
無料セミナー・相談を実施している主な団体
以下の団体では、一般消費者向けに無料のセミナーや個別相談を提供しています:
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日本FP協会(https://www.jafp.or.jp/)
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日本証券業協会(https://www.jsda.or.jp/)
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金融広報中央委員会(知るぽると)(https://www.shiruporuto.jp/public/)
- 金融経済教育推進機構(J-FLEC)(https://www.j-flec.go.jp/)
いずれも、業界全体の健全な発展と、生活者の金融教育を目的とした活動であり、
特定の商品を勧めたり、営業につなげたりすることは禁止されています。
まとめ|安心できる“最初の一歩”として活用を
「お金のこと、ちょっと勉強してみたいな」
「いきなり相談はハードルが高いかも…」
そんな方にとって、
これらの**NPOや業界団体が行う無料イベントは、安心して参加できる“入口”**です。
まずは、
基礎知識を身につけて判断力を高めること
これが、あなたの資産形成の第一歩になります。
さらに一歩踏み込みたい方へ
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