青森県は昔から年収が低い県と言われていますが、最新情報ではいくらなのでしょうか？

厚生労働省が公表している「賃金構造基本統計調査」の「令和２年賃金構造基本統計調査」によると、

青森県の平均賃金は「240万5千円」です。

全国平均の307万7千円より67万2千円低く、

都道府県順位では47位と最下位となっています。

あーぁ、また青森県は最下位かぁ。

と思われるかもしれませんね。

このデータを見る限り、

もっと儲かる企業が増えて、そこで働く従業員の給与水準が上がって欲しいですね。

しかし、統計データを見る時は使われている言葉の定義や、計算上の細かい条件を確認する必要があります。

ここでは少しだけこの統計情報について確認しておきましょう。

賃金構造基本統計調査とは

調査の目的

この調査は、統計法に基づいて「賃金構造基本統計」の作成を目的とした統計調査です。

主要産業に雇用される労働者の賃金の実態を

• 労働者の雇用形態
• 就業形態
• 職種
• 性
• 年齢
• 学歴
• 勤続年数
• 経験年数別

等に明らかにするために行われています。

調査の対象は常用労働者

厚生労働省のHPによると、賃金構造基本統計調査の対象は次のようになっています。

• 期間を定めずに雇われている労働者（いわゆる正社員）
• １か月以上の期間を定めて雇われている労働者（パート・アルバイト）

賃金には各種手当は含まれない

こちらも厚生労働省のHPの「主な用語の定義」を確認すると次のようにあります。

以下抜粋です。

とあります。

つまり、統計上以下の手当は対象外となっています。

1. 時間外勤務手当
2. 深夜勤務手当
3. 休日出勤手当
4. 宿日直手当
5. 交替手当として支給される給与
6. 所得税など

つまり、基本給に近い額で税引き前と考えておけばよいでしょう。

この部分は、基本給が低いけど、各種手当がついて、総支給額としては多くなるケースは不利になりそうですね。

統計データは参考・あくまで実年収から家計管理を組み立てよう

当然のことですが、統計データを見ると落ち込む人もいるでしょう。

「自分の年収が平均より低い」

「賃金が最下位の県に住んで生きていけるのか？」

「転職したらもっと年収が下がるのではないか？」

しかし、統計データでよく目にするのはあくまでも「平均」です。

平均値はデータの偏りがあると、実態とかけ離れてしまうデメリットもありますから

あくまでも参考程度に留めておいた方がよいでしょう。

それより、個々の家計管理や将来設計を考える時に大切なのは、

平均値という仮想の数字ではなく、年収や手取りといった「リアルな数字」です。

もし、

• 自分の年収を上げたい。
• 貯蓄に回すお金を増やしたい
• 老後のゆとりある生活のために少しでも多く資産を増やしたい

と考えているなら、

今の家計状況から未来の老後の家計と貯蓄額をシミュレーションで

「見える化」することをおすすめします。