青い森FP事務所

無料セミナーの裏側(その1)──“中立に見える”話のウラにある目的とは?


妻に頼んで参加してもらった、ある無料マネーセミナー

 

こんにちは。保険を売らないお金の専門家、

独立系ファイナンシャルプランナーの下田幸彦です。

 

先日、妻にお願いして、ある無料マネーセミナーに参加してもらいました。

 

テーマは「女性向け・お土産つきの無料マネー講座」。 一見、楽しそうなイベントですが、目的は“潜入調査”です。

 

最近では、こういった無料のマネーセミナーがあちこちで開催されています。

 

もしあなたが今後参加を検討しているなら、

この記事を読んでおくことで、

見えない目的や構造に気づき、賢く判断できるようになるはずです。

 

無料マネーセミナーには3つの主催パターンがある

 

まず、無料マネーセミナーには主催者によって次の3つのパターンがあります:

 

  1. 金融機関(保険会社・銀行など)が主催・協賛するもの

  2. FP協会・業界団体・NPOが主催する非営利のもの

  3. 保険や投資のFPが企業とタイアップで行うもの

 

この記事では、

1つ目の「金融機関が主催するタイプ」について、

実際に妻が参加したセミナーの事例をもとに解説します。

 

金融機関の目的は“販売”である

 

民間の保険会社や銀行は、営利企業です。

 

つまり、最終的に自社商品を販売することが目的でセミナーを開催しています。

 

私自身、かつて保険代理店に勤めていたころ、 商品販売の導線としてセミナー講師をしていた経験があります。

 

だからこそ、その“組み立て方”はよく分かります。

 

セミナーでは、

 

  • 投資信託の良さ

  • 保険商品の資産形成効果

  • 他の投資(FX・仮想通貨・個別株など)への注意喚起 といった話題が並びます。

 

表面上は中立に見えても、話の流れが保険や投資信託に“誘導”される設計になっているのです。

 

実際に話されていたセミナーの内容とは?

 

妻が参加したセミナーでのトピックを要約すると:

 

  • FXや暗号資産はギャンブルで危険

  • 個別株はリスクが高いので避けるべき

  • 安心なのは投資信託や、投資型の保険

  • iDeCoは引き出せないから不便

  • 新NISAは良いが、それ以上に保険が安全

 

こうした流れで、

**最終的に「保険が一番安心で手軽」**というイメージに自然と誘導されていきます。

 

でも本当に「投資信託=安全」なのか?

 

投資信託はたしかに初心者向けの印象がありますが、 実は「管理手数料」が毎年資産額に応じて引かれる仕組みです。

 

たった1%と思うかもしれませんが、 長期で運用する場合、これは**資産成長に対する“ブレーキ”**になります。

 

一方で、

個別株は「買う時と売る時」だけに手数料がかかるため、 運用スタイルによっては低コストに抑えることも可能です。

 

つまり、

どの投資が良いかは“目的”と“スタイル”次第で変わる

というのが本来の答えなのです。

 

 

「FX=ギャンブル」は本当か?

 

たしかにFXはリスクが高いイメージがあります。

 

でも、私自身は2023年に、

ある明確なルールだけを守ってFXを運用したところ、 1年間で元本5万円を約2倍にすることができました。

 

 

メルマガでも結果を毎月公開していたのでご覧いただいた方もいるかもしれません。

リスクがある=悪

保険や投信は安全=良い

という単純な図式では、判断を誤ってしまいます。

 

投資に必要なのは「乗り物選びの感覚」

 

私はよく、投資商品を「乗り物」に例えてお話します。

 

  • ゴールまでの距離が長く、時間に余裕があるなら、安全運転の乗り物を選ぶ

  • ゴールは遠いけど時間がないなら、スピードの出る乗り物で運転技術を磨く

 

投資商品には良し悪しはなく、難易度の違いがあるだけ。

 

この視点を持つだけで、情報に振り回されず、冷静に判断できるようになります。

 

 

無料セミナーで話される内容には“偏り”がある

 

どんなに「中立」をうたっていても、講師の立場や会社の事情が背景にあれば、 話の中身には少なからずバイアス(偏り)がかかります。

 

私自身も昔、無料セミナーの講師をしていたからこそ、その構造がよく分かります。

 

無料で行われているものには、必ず“理由”がある。

 

ということです。覚えておいてくださいね。

 

「テレビCMしているから安心」は本当?

 

テレビやラジオで宣伝しているからといって、 そのセミナーや商品が“中立”だとは限りません。

 

メディアは広告主から広告費をもらって運営されています。

スポンサーである金融機関にとって都合の悪いことは、当然ながら放送されません。

 

だからこそ、あなたは「誰の話なのか? その目的は何か?」を見極める必要があるのです。

 

 

まとめ|“無料”の本当の意味を知っておく

 

無料セミナーに参加すること自体は悪いことではありません。

 

ただし、「無料=中立・善意」ではないという視点を持ってほしいのです。

 

主催者は誰か? 話の流れはどこに向かっているか? そこに気づくことで、大切なお金を守る力が育っていきます。

 

中立な立場で、あなたに合った選択肢を一緒に考えませんか?

 

青い森FP事務所では、保険や投資を販売せず、 本当にあなたに必要な選択肢を一緒に見つけるお手伝いをしています。

 

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この記事を書いた人

下田 幸彦

保険を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー/

ITエンジニア(WEB系)、保険ショップ店長、有名住宅メーカー金融担当者を経て2016年に独立。1000世帯以上の保険見直し実績や投資だけで70万円を7038万円に増やした投資実績を持つ現役投資家FP。現在は金融、IT、脳科学、心理学、マーケティング、コーチングの知識を活かしてクライアントのライフスタイルに合わせた資産形成のアドバイス&サポートを行っている。
プライベートでは自宅の畑で作った野菜で料理をするのが趣味。

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