青い森FP事務所

実はインデックス投資は効率が悪い?

Pocket

 

老後の資産形成のために、投資をする時、

少額から始めやすい投資信託を選ぶ人は多いと思います。

 

では、投資信託選びですが、種類が多すぎて選べないという声も耳にします。

ネットで検索すると、次のようなワードが飛び込んでるでしょう。

その1つが

「インデックス投資」

です。

 

インデックス投資とは、

市場の値動きを示す指数(=インデックス)の動きと

連動するように投資する方法です。

 

例えば、日経225インデックス投資信託とは、

日経225という指数に沿った結果になるように

投資先を決めて投資家のお金を運用します。

 

つまり、投資ルールは既に決まっているので

ニュースなどで日経平均の価格を見ておけば

自分の投資状況もだいたいわかるということです。

 

予めルールが決まっているので

人間があれこれ考えて投資する必要がないため

運用期間中にかかる手数料(運用管理費用)も

安い傾向にあります。

 

長期で投資するには手数料が安いのは

とても大切な事なので良いことだと思います。

 

ただし、個人的にはインデックス投資は

効率が良くないと考えています。

 

それはなぜか?

 

1つは、投資先が広すぎるからです。

 

投資先が広いということは

好調な企業とそうではない企業の

両方に投資することとなります。

(これを一般的に分散投資といいます)

 

投資で投資家が一番避けたい事態は

投資先が破綻や倒産で投資したお金が

返ってこないことです。

 

インデックス投資は広くたくさんの企業に投資するため、

不況の時は投資先企業のうちのいくつかは

潰れてしまうことだってあり得ます。

 

「潰れず生き残った企業へ投資した利益」から

「潰れた企業へ投資した損失」を引いた差額が

プラスなら投資は成功、マイナスなら失敗となるわけです。

このインデックス投資は例えるなら

お正月に福袋を買い占めるのに似ていますね。

 

中にはお値打ち品もあるかもしれませんが、

当然ハズレもあるということです。

(最近は中身が公開された福袋もありますが)

 

ざっくりのイメージですが、

インデックスタイプの投資信託は

「当たり ー ハズレ = 投資家の利益」

ということになります。

 

では、少しでも当たりの確率を上げて

ハズレを引く確率を低くするには

どうしたらよいのでしょうか。

 

それは、

業績が安定していて

長期にわたって潰れにくい企業を探すこと。

 

そんな事、私にはムリ!

と思いましたか?

 

ですよね。

 

私も自力で投資先を見つけるのは

至難の技だと思うので

自力で投資先を探すために時間は使いません。

 

では、どうすれば良いのか?

ここで投資業界の仕組みを知っておきましょう。

 

投資業界には、色々な仕事があります。

  1. 投資商品を開発する人
  2. 投資商品を売って手数料をもらう人
  3. 投資家のお金を運用して手数料をもらう人
  4. 投資先を分析した情報を販売する人

 

2の「投資商品を売って手数料をもらう人」とは、

証券会社の営業マンやIFAと呼ばれる人たちのことです。

 

この仕事は販売(売買)した金額に応じて手数料がもらえますので

売れば売るだけ儲かる仕組みです。

ちなみに、投資家が儲かっても儲からなくても関係ありません。

 

3の「投資家のお金を運用して手数料をもらう人」とは、

投資信託の運用管理会社やIFAと呼ばれる人です。

この仕事は運用される金額が増えると手数料も増える仕組みになっています。

 

ちなみに、投資家が儲かっても儲からなくても関係ありません。

 

さらに言えば、毎月積み立て方式で長く運用を続けてもらうことで

彼らの収入は安定しながら増えていきます。

 

4の「投資先を分析した情報を販売する人」とは、

独自に分析した投資情報を投資家に販売する

「投資助言・代理業」と呼ばれる仕事です。

 

この仕事は、これから伸びる可能性のある企業を

探して分析し評価します。

その情報を投資家に販売することで収入を得ています。

 

彼らが販売した情報をもとに投資家が儲かれば

さらに情報を買ってもらうことができます。

 

しかし、分析が外れて投資家が損をすると次はないでしょう。

(一回だけなら買ってもらえるかもしれませんが)

そういう意味で投資家と運命共同体な存在です。

 

ただし、

「投資で儲かる利益 ー 情報の購入金額(通常は低額)」

プラスとなることが条件です。

 

例えば、

年間の情報料が10万円のとき、

投資額が100万円で年間10%の利益が

出たとすると実質の利益はプラス5万円。

 

投資額が1000万円で年間10%の利益が

出たとすると実質の利益はプラス90万円。

 

つまり、投資額がある程度大きい方が有利となる仕組みです。

 

少額の投資なら手数料はずーっとかかりますが、

インデックス投資でコツコツと続けるのも良いと思います。

 

しかし、ある程度の金額(例えば300万円)以上となった場合

投資信託以外の選択肢にも目を向けることで効率よく

お金を増やす事ができるかもしれません。

 

ぜひご自身のライフスタイルや投資レベル、

投資可能額に合わせた方法を選んでくださいね。

 

この記事を書いた人

下田 幸彦

保険を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー/

ITエンジニア(WEB系)、保険ショップ店長、有名住宅メーカー金融担当者を経て2016年に独立。1000世帯以上の保険見直し実績や投資だけで70万円を7038万円に増やした投資実績を持つ現役投資家FP。現在は金融、IT、脳科学、心理学、マーケティング、コーチングの知識を活かしてクライアントのライフスタイルに合わせた資産形成のアドバイス&サポートを行っている。
プライベートでは自宅の畑で作った野菜で料理をするのが趣味。

この著者の記事一覧

コメントは受け付けていません。

Pocket

関連記事RELATED ARTICLE

保険・金融商品の勧誘はありません。安心してご相談ください。

お問い合わせはこちら お問い合わせはこちら arrow_right
PAGE TOP