2021年、住宅ローン借り換え前に最低限やっておくべきこと
ここ数件、住宅ローンに関するご相談が続いています。
内容は住宅ローンの借り換えや、繰上返済についてのご相談など様々です。
一般的に住宅ローンの借り換え(や繰り上げ返済)で効果があるとされてるのは
以下の3つの条件の時とされています。
- 金利差が1%以上
- 残りの返済年数が10年以上
- 住宅ローン残高が1000万円以上
しかし、最近ご相談を受けて感じることは、
「現在の住宅ローン金利がそもそも1%以下と安くて借り換えメリットが薄い」
ということです。
例えば、2020年3月時点の地方銀行の変動金利はキャンペーン適用後で
0.65%~0.8%前後です。
もし、借り換えの目的が今よりもさらに低い金利で毎月の返済額を安くしたいなら、
- ネット銀行の変動金利
- 県内に支店のある別の銀行に乗り換えて金利を下げてもらう方法
という方法があります。
(そもそも組んだ住宅ローンが大きすぎるケースもありますが・・・)
もし、借り換えの目的が
「変動金利から長期の固定金利にして、金利上昇リスクを抑えたい」
ということであれば、毎月の返済額は上がります。
ここで注意したいのは住宅ローンの借り換えには諸費用がかかる点です。
住宅ローンの借換とは、
A銀行で住宅ローンを組んでいる人が、新たにB銀行から住宅ローンとしてお金を借りてきて、
A銀行の住宅ローンを全て返済し、今度はB銀行へ住宅ローンの返済をすることです。
ようするに住宅ローンの乗り換えです。
この借り換えの手続きの際は以下のような様々な手数料がかかります。
1.B銀行への払う融資事務手数料
2.保証会社へ払う保証料
3.A銀行に払う繰上げ返済手数料
4.登記変更にかかる司法書士への報酬
5.B銀行との住宅ローン契約書に貼る印紙税
6.A銀行の抵当権抹消とB銀行の抵当権設定にかかる登録免許税
借り換えの際は、これら諸費用は概算で20万くらいは見ておくとよいでしょう。
というわけで、住宅ローンの借り換えで利息を減らせるとしても
借り換えで浮く利息の合計額 < 借り換えの諸費用
なら、借り換えメリットはないので、借り換えをしない方が得策ということになります。
借り換える前に必ず、
「諸費用込みでメリットはあるのか?」
の試算だけはしておきましょう。
住宅金融支援機構が提供している借り換え試算のページです。
↓ ↓ ↓
住宅金融支援機構借り換えシミュレーション
諸費用の入力は
・融資手数料
・保証料
・団体信用生命保険
を個別に設定することができますので、
借り換えたい金融機関の条件に合わせて入力するだけです。
いきなり銀行に相談に行く前にこのようなサイトで
試算をしてから金融機関を訪問するようにしましょう。
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