「親子マネー教室」を開催しました|ゲームで学ぶ“お金と投資”の本質
「お金のことは大切だと分かっているけれど、正直、どこからどう学べばいいのか分からない。」
そんな声を、大人からも子どもからも、これまで何度も聞いてきました。
学校ではほとんど教わらない。
社会に出ると、いきなり「自己責任」。
そして、よく分からないまま始めて、失敗してしまう人も少なくありません。
2024年、そして2025年、三沢航空科学館さんで開催した「親子マネー教室」は、そんな現状に対して、
「正しい知識を、正しい順番で、体感しながら学ぶ」
ことを目的に企画しました。
この記事では、
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なぜこのマネー教室を開催したのか
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大人向け・ジュニア向けに分けた理由
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実際にどんな変化があったのか
を、当日の様子やアンケート結果も交えながらお伝えします。
なぜ三沢航空科学館でマネー教室を開催したのか
きっかけは、人と人とのご縁から。
今回、三沢航空科学館さんで
マネー教室を開催することになったきっかけですが、
私の知り合いのファイナンシャル・プランナーの方が、
航空科学館さんの担当の方と知り合いで、
そのご縁をつないでいただいたことが始まりでした。
実際にお会いして色々とお話しをする中で、
「それなら、ゲームを使ってお金のことが学べるイベントができるかもしれない。」
そんな会話から、今回の企画が動き出しました。
2年目の開催で、内容を進化させた理由
今回のマネー教室は、今回が2年目、2回目の開催でした。
1回目を開催した2024年は、参加者の方から
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分かりやすかった!
-
子どもと一緒に考えられた!
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また参加したい。
という声を多くいただき、手応えを感じていました。
そこで2年目となる今回は、内容をさらに一歩進め、
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大人向け(高校生以上)には「確定申告ゲーム」を使った税金の学び
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ジュニア向けには「投資ゲーム」を使った投資の判断力づくり
という、2つの教室を開催することにしました。
背景には、
「社会に出ると、税金やお金の話は避けて通れないのに、それを学ぶ機会がほとんどない」
という現実があります。
大人向け・ジュニア向けに分けた理由
大人向け:社会に出る前に知っておきたい「税金」の話
大人向けのマネー教室では、カードゲーム形式の「確定申告ゲーム」を使いました。

まずは、税金の基本的な仕組みや、簡単な計算の考え方をお伝えします。
そのうえでゲームを進めることで、
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経費とは何か
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どこまでが経費として認められるのか?その基準は?
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税金はどのように計算されて決まるのか
を、遊びながら体感してもらいます。
多くの方が、税金に対して
「よく分からない」
「強制的に取られるもの」
というイメージを持っているのではないかと感じています。
しかし、ゲームを通じて体験していくと、
税金が
「納得して主体的に納めるもの」
として、少しずつ見え方が変わっていきます。
ジュニア向け:投資で失敗しない“判断力”を育てる
ジュニアマネー教室では、「投資ゲーム」というカードゲームを使いました。
画像出典:株式会社ブシロードクリエイティブ
狙いは、
「お金をどこに回せば増えるのか」
「どうすればリスクを抑えられるのか」
を、頭ではなく体感で理解することです。
なぜ、子どものうちから投資の話をするのか?
それは、大人になってから、
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いきなりリアルなお金で投資を始めてしまう
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プロと同じ土俵で戦ってしまう
-
そして損をして、市場から退場してしまう
という人が、後を絶たないからです。
投資は「センス」や「運」で決まるものではありません。
(センスも運の要素もゼロではありませんが)
判断の積み重ねであり、
練習によって身につくスキルです。
その土台となる考え方を、
ゲームを通して身につけてもらうことを目指しました。
この教室で一番伝えたかったこと
このマネー教室を通して、
大人にも子どもにも、一番伝えたかったことがあります。
それは、
投資は、センスや運で決まるものではないということです。
投資には、確かにリスクがあります。
だからこそ大切なのは、
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正しい知識を
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正しい順番で学び
-
実際に使えるようになるまで練習すること
です。
スポーツや楽器と同じで、知識を「知っている」だけでは上達しません。
実際にやってみて、失敗して、考えて、修正する。
その積み重ねが、冷静な判断力につながっていきます。
知っているだけでは、現場では使えない
今は、YouTubeやSNSで
投資やお金の情報を無料でいくらでも手に入れられる時代です。
ですが、
「知っている」と「使える」は、まったく別ものです。
実際の投資の場面では、
-
予想外の出来事が起きる
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感情が揺さぶられる
-
焦りや欲が判断を狂わせる
といったことが、必ず起こります。
だからこそ、頭で理解するだけでなく、
体感し、感情も含めて経験すること
が重要だと考えています。
今回のマネー教室では、まさにその「練習の場」を用意しました。
当日のプログラムと教室の様子
大人マネー教室の内容
大人向けマネー教室では、
「確定申告ゲーム」を使って進めました。
まず最初に、
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税金の仕組み
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所得と税金の関係
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簡単な計算の考え方
を、できるだけ噛み砕いて説明します。
そのあと、ゲームを進めながら、
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これは経費になる?ならない?
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なぜこの支出は認められるのか?
-
税金はどう計算されているのか?
といったポイントを、クイズ形式で一緒に考えていきました。
ゲームの途中で立ち止まりながら、
正解・不正解の理由を補足することで、
理解が自然と深まっていきます。
税金のイメージが変わる瞬間
印象的だったのは、参加者の方の表情が、途中から少しずつ変わっていったことです。
最初は、
「税金は難しい」
「よく分からない」
という空気がありました。
しかしゲームが進むにつれて、
「なるほど、そういうことか」
「だからこうなるんですね」
という声が増えていきました。
税金が、
「強制的に取られるもの」から「仕組みを理解して納得するもの」
へと、見え方が変わる瞬間だったように感じます。
子どもたちに起きた「目に見える変化」
最初はゲーム、途中から真剣勝負へ
ジュニアマネー教室では、
最初は「ゲームとして楽しむ」ところからスタートしました。
ところが、ゲームの序盤で、
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いきなり投資を始めてしまい
-
あっという間に破産して
-
ゲームオーバーになる
という子が出てきました。
その様子を見たほかの子どもたちは、
次第に慎重になり、
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2手先、3手先を考える
-
破産しないための行動を選ぶ
ようになっていきました。
回を重ねるごとに、表情が真剣になっていくのが、とても印象的でした。
ルールを変えた瞬間に起きた行動の変化
さらに手応えを感じたのは、ゲームのルールを変えたときです。
標準ルールでは、
銀行に預けると比較的高い利息がつくため、
投資をしなくても上位を狙うことができます。
そこで、
「金利ゼロ」というルールに変更したところ、
誰も貯蓄を選ばなくなり、全員が投資を始めました。
投資にはリスク(利益と損失のブレ)があるため、
子供たちはゲームオーバーにならないように真剣に考えて行動していました。
また、今回は新たに、
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投資詐欺(ポンジスキーム)の擬似体験
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一番お金を持っている人から高い税率で税金を取り、最下位の人に渡すルール
も取り入れました。
プレイヤーがゲームにも慣れたころ、
油断したプレイヤーにお得な儲け話をもちかける。
というものです。
その結果、
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「うまい話には裏がある」
-
「感情が判断を狂わせる」
-
「税金には役割がある」
といったことを、言葉ではなく体験として感じてもらえたと思います。
参加者アンケートから見えた反応
今回のマネー教室では、
終了後に参加者アンケートへのご協力をお願いしました。
アンケートの中で、特に印象的だったのは、
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「難しいと思っていたお金の話が、ゲームで理解できた」
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「親子でお金の話をするきっかけになった」
-
「ニュースで聞く言葉の意味が少し分かった」
といった声を多くいただけたことです。
大人と子どもで感じた反応の違い
正直なところ、理解のスピードは子どもたちの方が早いと感じました。
子どもたちは、
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ルールを素直に受け取り
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試して
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失敗して
-
次の行動を変える
このサイクルがとても早いです。
一方で大人は、
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「これで合っているのか?」
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「現実ではどうなるのか?」
と、一度立ち止まって考える傾向がありました。
これは決して悪いことではなく、
むしろ大人は「現実と結びつけて考えている」証拠だと思います。
だからこそ、親子で一緒に参加する意義が、よりはっきりと見えたように感じました。
感謝!航空科学館からのお礼状をいただきました。
後日、三沢航空科学館様から丁寧なお礼状をいただきました。
率直に、とても嬉しかったです。
それと同時に、
「自分の専門分野と、これまでの経験が、地域の方々の役に立つのだな」と、
あらためて実感する機会にもなりました。
金融や投資というと、
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難しそう
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危なそう
-
よく分からない
というイメージを持たれがちです。
だからこそ、こうした“体験型”の学びを通じて、
お金を「怖いもの」ではなく「理解できるもの」に変える
その役割を、これからも果たしていけたらと思っています。
これからできるマネー教室の形
今回の経験を通して、マネー教室は
さまざまな形に展開できる可能性を感じています。
たとえば、
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小学生向け:お金の役割・選択・失敗から学ぶ体験
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中学生向け:社会とお金のつながり、働く意味、税金の役割
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高校生向け:投資・税金・社会に出る前に知っておきたい判断軸
投資ゲームのルールを少しずつ変えていくことで、実社会に近づけながら学ぶことも可能です。
こんな方・団体からのご相談を歓迎しています
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地域の小学校・中学校・高校
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自治体・公共施設
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子ども向けイベントを企画している団体
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親子参加型の学びを探している施設
内容は、対象年齢・目的・時間に合わせて柔軟にカスタマイズできます。
お金の教室を検討している方へ
お金のことは、
正しい知識を
正しく実践している人から
正しい順番で学び、
練習して身につけていくものです。
投資は、センスでも運でもありません。
投資は「スキル」です。
スポーツと同じで、練習すれば、確実に上達します。
プロを目指さなくても、正しい練習をすれば、人生を守る力には十分なります。
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