保険を売らないFPが、“人生とお金を整える”を仕事にした理由
はじめまして。
青い森FP事務所の下田幸彦(しもだ ゆきひこ)です。
私は「保険を売らない独立系ファイナンシャルプランナー」として、お金の不安や、これからの人生に向き合いたい方のお手伝いをしています。
安心も自由も、“気合”ではなく“仕組み”で生まれる。
そんな考えを大切にしながら、ひとりで悩まずに、未来を「見てから選ぶ」お金の使い方を提案しています。
お金に無関心だった頃と、人生を変えた“気づき”
かつての私は、ITエンジニアとして働きながら、「スキルを磨いて収入さえ増えれば、将来はなんとかなる」と信じていました。
お金について学ぶ機会もなく、独身20代で好きなことにお金を使いまくる放漫家計。
英会話学校や洋服、飲み会にお金を使い、貯金もないまま日々を過ごしていました。
そんな私に転機が訪れたのは、「結婚」を意識したとき。
ふと通帳を開いてみると、そこにはほとんど残高がなく、結婚資金などまったく足りていない。
その瞬間、「このままじゃまずい」と心の底から思ったのです。
だって、貯蓄なしの20代男性に相手のご両親が結婚を許してくれるとは思えませんでした。
その頃に出会ったのが、ロバート・キヨサキ著『金持ち父さん貧乏父さん』。
この本をきっかけに、不動産投資に興味を持ち、物件購入のために融資を申し込みました。
ところが、提出したバランスシートがあまりに悪く、融資は条件付きでの承認──
(半年後に借金を全て返済したらOKとのこと)
そこでようやく、自分の“お金との付き合い方”がいかに無防備だったかに気づかされました。
そこからは、自分の家計と向き合い、貯蓄の仕組みを整え直す日々。
節約だけに頼らず、支出の見直しと固定費の最適化を徹底的に行い、結果、26歳で借金60万円の状態から、わずか1年で貯蓄300万円を達成しました。
そして、妻の両親にも無事に結婚を認めてもらい、結婚できました。
(めでたしめでたし)
この体験は、単にお金が貯まったという話ではありません。
お金について真剣に向き合ったことで「自分の未来を、自分で選べるようになった」と実感できたのです。
そして同時に、お金の知識があるかどうかで、人生の選択肢がまったく変わるということを、身をもって学ぶことになりました。
違和感”から独立系FPへ
ひとりひとりに合わせた
安心して暮らせるお金の計画づくりをサポート
「お金の知識が人生を変える」──
そう確信した私は、IT業界で働きながら、次第に金融や会計の仕組みそのものに興味を持つようになりました。
そんなとき出会ったのが、ファイナンシャルプランナー(FP)という職業。
「お金全般の相談に乗れる中立的な専門家」としてのFP像に魅力を感じ、資格を取得して保険代理店へと転職しました。
(当時、周りからは、もう30歳なんだし、エンジニアから金融の営業職なんてやめておけば?と言われましたけど。)
しかし、そこで待っていたのは、理想とは少し違う現実でした。
相談業務の先には、必ず“保険の販売”がある。
それが収益モデルとして当然であることは理解していたものの、「保険が難しいなら、代わりに個人年金保険を」と、FPとしての知識やスキルを、“販売のため”に使っている自分に、だんだんと違和感を覚えるようになりました。
その後、マイホーム購入の資金相談に興味を持ち、住宅メーカーの金融担当へ転職。
しかし、そこでも収益源は保険やローン商品による販売手数料でした。
🔻 現場で感じた“モヤモヤ”と、気づいたこと
❌ こんな場面が、日常的にありました
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「生命保険が通らないお客様に、代わりに利率の低い“個人年金保険”を提案する」
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「NISAの相談に来た方へ、最終的に変額保険の提案をする」
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「相談は1時間以上なのに、最後の10分で“商品トーク”へ誘導するマニュアル」
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「上司から“数字をつくるには、このタイミングで切り出せ”と指導される」
- マネーセミナーでお金の話をして、最後はやっぱり保険の販売。
どれも明確に“悪意”があるわけではありません。
むしろ「その仕組みでないとビジネスが成り立たない」ことも理解していました。
💡 でも、そのたびに強く思ったのです。
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「なぜ、相談そのものに対してお金を払ってもらえないのだろう?相談には価値がないのか?」
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「お客様の未来のために最適な提案をしたいだけなのに、評価されないのはおかしい」
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「“売ること”と“助けること”が、どうしてこんなに乖離してしまうのか?」
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「“保険じゃないとお金にならない”という構造は、本当に健全なのか?」
そして私は確信しました。
「相談者にとって、本当に中立で信頼できるアドバイザーは、商品を売らない立場にしかなれない」
こうして私は、保険も投資商品も一切売らない、独立系FPとしての道を選びました。
相談そのものに金銭的な価値を認めていただき、誰の利益でもなく、相談者の人生にとってベストな選択肢を一緒に考える。
それこそが、本来のファイナンシャルプランナーの在り方だと、今は確信しています。
“人生が変わる瞬間”に立ち会える喜び
独立してから、さまざまなご相談を受けてきました。
家計の見直し、保険の整理、安全な投資のサポート、老後資金の不安──
どれも、数字だけでは語れない「人生そのもの」に関わるテーマです。
今でも心に残っているのが、ある40代後半の独身女性のお客様とのやり取りです。
収入は安定しており、貯蓄もある。
保険にもきちんと入っていて、仕事も真面目に続けていらっしゃる。
それでも「このまま年を重ねて、老後は年金だけで本当に暮らしていけるのか」
という不安を、ぽつりと打ち明けてくれました。
私はまず、その不安がどこから来ているのかを一緒に探り、その上で、**貯蓄を活かして年金に上乗せするための“仕組み”**を設計しました。
具体的な投資戦略やシミュレーションも交えながら、「無理なく、自分らしく老後を迎える方法」を一緒に見つけていきました。
相談の終盤、その方はこう言いました。
「老後のこと、考えたくないってずっと避けてきたけど、ちゃんと向き合えば、こんなにスッキリ安心に変わるんですね」
表情がふっと柔らかくなり、最後には「久しぶりに、ずっとお金のことを気にして我慢していたけど、欲しかったバッグを買ってもいいかな」と、笑顔で話されました。
このとき私は改めて思いました。
未来が整うと、今の過ごし方まで変わる。
お金の相談は、「数字を揃えること」ではなく、「人生を自分の手に取り戻す作業」なのだと。
私の役割は、誰かの人生を決めることではありません。
でも、その人が自分で選べるようになる仕組みを整え、背中をそっと押すことはできます。
これからも私は、「人生とお金を整える専門家」として、
ひとりでも多くの方の“表情が変わる瞬間”に立ち会っていきたいと思っています。
暮らしも資産も、じっくり育てるのが好きです。
お金のことを仕事にしていますが、プライベートでは、もっと“手触り”のある資産づくりが好きです。
たとえば、庭の片隅で季節の野菜を育てたり、果樹を植えて実を収穫したり。春になれば、庭のサクランボが赤く色づくのを家族で楽しみ、夏にはナスやピーマンで自家製の料理をつくるのが、ささやかな喜びです。
最近は、木を削ってパイプタバコをつくったり、オリジナルTシャツのデザインをしたり、ものづくりの趣味も増えてきました。
どれも、すぐに成果が出るものではありません。
でも、手間をかけて育てたものには、時間の重なりや想いが宿る気がするんです。
もしかしたら、資産形成もそれと同じかもしれません。
焦って増やすより、自分の価値観に合った「育て方」を見つけていくこと。
効率よりも、“これが私の形”と言えるような、納得のいくお金との付き合い方がいちばん強いのだと思います。
暮らしの中に、資産を育てる。それが、私のライフスタイルであり、FPとしてのスタンスでもあります。
「未来は、見てから選んでもいいんです」
お金のことは、ずっと“なんとなく”でやってきた──
そんな方がほとんどです。
そして、「このままでいいのかな…」と感じていても、忙しさや不安が先に立ち、なかなか動き出せないままになりがちです。
でも、“なんとなくの不安”は、整えることで希望と自信に変わります。
未来の暮らしを数字で可視化する。
今あるお金にどんな力があるのかを知る。
そして、自分らしい使い方・育て方を選んでいく。
私は、「お金で人生の選択肢を狭めない」ことを大切にしています。
だからこそ、お金を「未来の選択肢を増やす道具」として使えるようになってほしいと思っています。そして、人生をもっと濃くて充実したものにして欲しいと願っています。
未来は、“なんとなく”のまま進まなくていい。一緒に見て、整えて、そして選んでいきましょう。
所属団体・保有資格
所属団体 | ・NPO法人 日本ファイナンシャル・プランナーズ協会 会員 ・一般財団法人 住宅金融普及協会 会員 ・一般社団法人 公的保険アドバイザー協会 会員 ・一般社団法人 財務セカンドオピニオン協会 評議員 ・チーム★ライフプラン研究会 認定講師 ・FP技能士会 会員 |
資格 | ・2級ファイナンシャルプランニング技能士 ・CFP(R)認定者 ・二種外務員資格 ・住宅ローンアドバイザー ・公的保険アドバイザー ・クレジットカードアドバイザー |
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