青い森FP事務所

投資の裏側を、息子に見せたくて——東京証券取引所「東証Arrows」に行ってきました


 

こんにちは。

青い森FP事務所の下田です。

 

 

先日、大学2年生の息子を連れて、

東京・兜町にある東京証券取引所(東証Arrows)を訪問してきました。

 

なぜ息子を連れて行ったのか

 

 

最近、投資はスマホ一つで完結するようになりました。

 

NISAの口座開設も、株の売買も、すべて画面の中で済んでしまいます。

 

それ自体は便利なことです。

 

でも、便利になればなるほど、「投資=数字のゲーム」という感覚が強くなってしまう気がしています。

 

 

画面の向こうで何が起きているのか。

どんな仕組みの上に、自分のお金が動いているのか。

 

 

それを息子に一度、実際に見せておきたかった。

 

それが訪問の一番の理由です。

 

 

東証Arrows見学で見たもの

 

館内に入ってしばらく進むと、吹き抜けのマーケットセンターが目に飛び込んできます。

 

 

 

 

リアルタイムで流れる株価ティッカー、JPXのロゴ。

 

普段スマホの小さな画面で見ている数字が、ここでは巨大な空間として存在しています。

 

 

「ここで日本の株式市場が動いているんだ」

息子も、思ったより規模感があることに驚いていた様子?でした。

 

 

株式投資体験シミュレーションに参加、結果は…

 

館内には事前予約制の「株式投資体験」コーナーがあります。

 

ゲームの内容はこうです。

 

3銘柄の株を自由に売買しながら、初期資金1,000万円をいかに増やすか。

 

時々画面にニュースが流れ、それが株価にどう影響するかを読んで売買判断をします。

 

 

息子と一緒に挑戦してみました。

 

私はゲーム開始前に、こんな戦略を立てました。

 

  • まず3銘柄に分散投資する
  • 資金管理として最大保有株数をざっくり計算しておく
  • 大きく下落したタイミングで買いを入れ、平均取得価格を下げる
  • 終盤に価格変動が落ち着いてきたところで利益確定
  • ニュースは「その企業にとって致命的な下落要因かどうか」だけを判断し、そうでなければ気にしない
  • 大きく勝つことよりも、資金を減らさないことを第一目標にする

 

結果は——

資産は約1.3倍。しかし15人中15位(最下位)

 

息子は14位でした。

 

 

親子そろって下位に沈みました。笑

 

 

1位は証券マン。その勝因が、すべてを物語っていた

 

面白かったのは、1位の方の勝利者インタビューの内容です。

 

証券会社にお勤めの方で研修で参加されているようでした。

 

勝因を聞くと「タイミングを見計らって一点張りの大勝負をした」とのこと。

 

思わず笑ってしまいました。

 

 

私が日頃クライアントにお伝えしている

「長期・積立・分散」とは、真逆のアプローチだったからです。

 

 

ただ、これは証券会社や証券マンの批判ではありません。

 

証券会社のプロは、

会社の資金や顧客の資金を動かすことに慣れています。

 

相場の嗅覚を持ち、勝負師として市場に挑む。

それはそれで、一つのプロの姿です。

 

 

でも、個人投資家はそれとは違います。

動かしているのは、自分のお金です。

 

 

お金を失う恐怖の重さは、

証券マンと個人投資家では根本的に異なる。

 

 

ゲームで最下位になった私が言うと説得力がないかもしれませんが(笑)、

それでも「資金を減らさない」ことを最優先にした戦略は、間違っていないと思っています。

 

 

シミュレーションで勝てる方法と、実際の資産形成で失敗しない方法は、必ずしも同じではない。

 

それを、1位の方の言葉が改めて教えてくれました。

 

 

JPXでご挨拶

 

今回はもう一つ目的がありました。

 

JPXには、日本FP協会の研修でお世話になった方がいらっしゃいます。

 

お時間をいただき、久しぶりにご挨拶することができました。

 

 

こういうつながりが、

地方で独立系FPとして活動を続ける上での大切な財産だと、改めて感じた時間でした。

 

 

投資は、数字のゲームじゃない

 

 

東証Arrowsを出て、息子と歩きながら思ったことがあります。

 

投資をする人が増えることは良いことです。

 

ただ、「なんとなくアプリを入れてみた」

「SNSで見て気になった」という入り口では、

市場の仕組みも、リスクの本質も見えにくい。

 

 

画面の向こうには、こういう場所がある。

 

人が動いている。判断が積み重なっている。

 

 

それを知っているかどうかは、

長い目で見ると大きな差になると思っています。

 

 

息子がいつか自分で資産形成の判断をするようになったとき、

今日の体験が少しでも役に立てばいいな、と思いながら東京を後にしました。

 

 

おまけ

 

館内の壁には、2匹の蛇が巻きつく杖を描いた円形の紋章が飾られています。

 

ギリシャ神話の商業の神・ヘルメスの杖(カドゥケウス)です。

 

世界の取引所や商業施設に古くから使われてきたシンボルで、東証にもその伝統が息づいています。

 

「投資の場所には、こんな歴史があるんだね」と息子に話しながら、なんとなく背筋が伸びる気持ちになりました。

 

 


東京証券取引所 東証Arrows(株式投資体験は事前予約制・無料)
所在地:東京都中央区日本橋兜町2-1

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    この記事を書いた人

    下田 幸彦

    保険を売らない独立系ファイナンシャル・プランナー/

    ITエンジニア(WEB系)、保険ショップ店長、有名住宅メーカー金融担当者を経て2016年に独立。1000世帯以上の保険見直し実績や投資だけで70万円を7038万円に増やした投資実績を持つ現役投資家FP。現在は金融、IT、脳科学、心理学、マーケティング、コーチングの知識を活かしてクライアントのライフスタイルに合わせた資産形成のアドバイス&サポートを行っている。
    プライベートでは自宅の畑で作った野菜で料理をするのが趣味。

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