2024年11月6日、青森県弘前市内の高校で金融教育セミナーでお伺いしてきました。

今回、参加いただいたのは高校３年生です。

この時期はすでに就職先が決まっている生徒さんもいれば、専門学校や大学へ進学するために受験勉強に励んでいる生徒さんもいると思います。

なぜ今、お金について学ぶべきなのか？

みんな進路は違っても、近いうちにお仕事やアルバイトで収入を得る体験をするでしょう。

そして、社会に出れば、学生時代と違って自由に使えるお金の額は大きくなっていきます。

いずれ大きなお金を扱うようになった時、お金について何も知らないとお金で失敗して人生詰んでしまうことだってあります。

そうならないために、今のうちから最低限知っておいてほしいことをギュッとまとめてお話しさせていただきました。

今回お伝えしたポイントは３つ

今回セミナーでお伝えした内容は３つあります。

1. お金の基本、３つの役割
2. 収入と手取りの違い、社会保険と税金のこと
3. お金の貯め方、守り方（騙されないための知識）

今回のお伝えした内容が、全て理解できなかったとしても、少しでも気付きになれば、きっと社会人になった時に大きな失敗から守ってくれる強力な盾になると思います。

今回のセミナーでは、お金の基本、お金の貯め方、守り方を中心にお伝えさせていただきました。

一方で、投資などの「お金を増やす」話は内容からあえて外すことにしました。

なぜ、高校３年生に投資の話をしなかったのか？

個人的には、投資が社会全体に受け入れられて浸透していくことは経済全体としては良いことだと思っています。

ただし、私の中にこんな想いがあったからです。

2024年、今の日本は新NISAの影響もあり、にわかに投資ブームの状況です。

すると、きっとこんな人が投資を始めるようになります。

• よくわからないけどやってみよう。

• 周りもやってるから大丈夫だろう。

• 勧められたからやってみよう。

こんな感じで投資をする人はとても危ういです。

投資には当然ながらリスクがつきもの。

（ここでいうリスクとはお金が増えたり減ったりする損益のブレ幅のこと）

投資をすれば、お金が増えることもあれば逆に失ってしまうこともあります。

そこは自然界にも似た弱肉強食の世界が広がっています。

そんな投資の世界に、知識はないけどお金だけ持った”ひよこ同然の社会人一年生”が、やってきたらどうなるでしょうか？

きっと一瞬でお金を失って終わるでしょう。

失うお金が少額ならまた貯めれば良いだけです。

若いうちは何度でもやり直せます。

でも、最低限のお金の基本と守り方について知らないと、何度挑戦しても負け続けるだけです。

しかし、それでは意味がありません。

そうならないために基礎がとても重要になってきます。

またちょっと厳しい現実的な話も知らなくてはいけません。

お金を学ぶなら「守り方」を覚えることから

学生のちにしっかりと理解して身につけて欲しいことは、お金の大きな落とし穴を知っておくことと避け方を知っておくこと。

ここでの落とし穴とは、人生を台無しにしてしまうようなお金の失敗のことです。

例えば、投資詐欺に遭う、多額の負債を背負う、マルチ商法で人間関係が崩壊する

お金で人生詰まないためにも

落とし穴の種類を知っていること、

落とし穴に気づけること、

落とし穴を避けられること

これらのスキルを優先的に身につけて欲しいと思います。