ネットで保険に加入する時に考えたいこと

2017年8月17日の日本経済新聞にこんな記事がありました。

ネット専業保険、赤字で岐路 ライフネットやアクサダイレクト

古くは営業マンと直接会って話しを聞いて説明を受けて加入するものだった保険。

最近では保加入できる場所が本当に多くなりましたね。

例えば・・・保険会社の外交員(営業マン)、代理店、保険ショップ、ショッピングモールの保険コーナー、通信販売、インターネット、コンビニ、会社の団体保険など。

今回はネットで保険に加入する時のメリット・デメリットや注意点について考えてましょう。

ネットで保険に加入するメリット/デメリットとは

ネットで保険に加入するメリットは

  1. 保障内容がシンプルでわかりやすい
  2. 営業マンに会わなくてすむ
  3. 保険料が割安
  4. 加入手続きが簡単

1.保障内容がシンプルでわかりやすい

ネット保険は対面販売の保険よりもとてもシンプルにできています。保険のオプション(特約)もとてもすっきりしています。

2.営業マンに会わなくてすむ

以前、私が保険代理店に勤務していたときの事ですが、「保険のイメージ」について質問すると多かった答えが、

・押しの強いしつこいセールスをされそう
・親戚、友人に勧誘して断られなくなりそう(これで友人を無くす保険業界の方が山ほどいます)
・騙されそう(2005年の明治安田生命保険の死亡保険金不払いで新聞紙面を賑わせました。)
・手続きが面倒
・難しくてよく分からない

です。

ネットで保険に加入する時は保険営業マンに会いませんから、強引でしつこいセールスは当然ありません。

その代わり、保険金を受け取りたいときに思わぬトラブルに巻き込まれないためにも

画面上に書いてあることをしっかりと読んで理解できることが大切です。

(理解したつもり)ではとてもキケンです。

ネットの世界は自己責任が強く問われるということですね。

3.保険料が割安

ネット保険の魅力はなんといってもその安さでしょう。

理由は「営業マンなどの人件費がかかっていないから」ですが、

最近ではネット販売だけで契約者数が伸びずに代理店と組んでいるようです。

代理店を経由してネット保険に加入するということは、

その保険料から代理店へ販売手数料(代理店手数料)が支払われますので

ネットの一番の魅力の割安感は薄れるのでは?と思います。

今後、ネット保険の業績次第では保険料の値上げの可能性も否定できません。

必ずしもネット保険が安いとは言えないと思いますので、比較が大切ですね。

4.加入手続きが簡単

ネット保険は保障がシンプルなので手続きも簡単になっています。

しかし、保険加入の時は健康告知が必要になりますから健康状態によっては

いくつかの書類提出が必要になることも覚悟しておきましょう。

最近では書類提出の方法が郵送ではなく「画像のアップロード」もできるようですので便利ですね。

ネットの基本操作に慣れている方向けならメリットが多いと思いますが、

「アップロードって何?」などネットが苦手な方には苦痛かもしれませんね。

(そんな時はコールセンターでサポートを受けましょう)

 

一方、デメリットは?

1.必要な保障を自分で考えなくてはいけない

3.保険金を受け取る時も自分で請求が必要

 

1.必要な保障を自分で考えなくてはいけない

自分が亡くなった時に必要な生命保険で準備する金額を自分で計算するのは結構大変な作業です。

通常、自分にとって必要な生命保険の保障額を計算するために考える事は多いです。

・現在の年収と今後の年収はいくら程度か?(配偶者がいれば配偶者についても同様に考えます)
・いつまで働くか?(収入があるのは何歳までか)
・子供の教育費はいくら必要か?(お子さんの人数と進路によって大きく変わってきます)
・現在の支出と今後の支出予想は?(家計簿チェックとお子様の成長に伴う支出増)
・将来発生する一時的な出費は?(修繕、家族旅行、留学、介護費用など)
・住宅についてどう考えるか?(賃貸か、持ち家か?維持費は?)
・自分が亡くなったら遺族年金はいくらもらえるのか?
・自分が亡くなったら会社から死亡退職金はもらえるか?

ざっと書き出してもこれくらいの事を考える事になります。

これらの事を考えてシミュレーションすることを「ライフプランニング」といいます。

そしてようやく自分に必要な保険金額を決めていきます。

結構、気の遠くなる作業ですよね。

この作業をすっ飛ばしてだいたい3000万円かな?5000万円かな?と判断して

加入する人もいると思いますが、これはキケンです。

でも、

「もともと保険料が安いんだから多めにかけておけば安心でしょ?」

と思ったならそれもちょっと待った!ですよ。

「保障が多い」 → 「保険料を多く払うことになる」 → 「その分貯蓄、運用に回すお金が減る」

「保障が少ない」 → 「万が一の時に貯蓄不足」 → 「何か夢を諦めるか生活水準を下げる必要がある」

だから適正額を知ることが大切になります。

 

2.保険金を受け取る時も自分で請求が必要

ネット保険に安さで加入した方が忘れがちなこと

「保険を受け取りたい時はどんな時?」これをもう一度考えてみましょう。

保険を受け取る時は「死亡した時」「入院や手術などで治療費がかかった時」など

日常生活の平穏が崩れた時が多いですよね。

そんな非常事態の時も、

自分で保険の請求をする必要がありますから注意が必要です。

 

さらに、若いうちにネットで保険に加入しても

保険を使う時は高齢だった。なんてこともあるでしょう。

高齢になってからもネットや電話だけで手続きする自信はありますか?

 

ネットで保険に加入する時の注意点 まとめ

ネットで保険に加入するときのメリット・デメリットを考えてきましたが、まとめると

・良くも悪くもDIY精神が必要。

・基本的なネット操作に慣れていること

・自分に必要な保障内容と保険金額を決められるか?

・保険金の請求は確実に行えるか?(高齢になっても)

 

保険は加入するために加入するのではなく、必要になったときに受け取るために加入するもの

ですよね?

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